秋月亮輔の言葉

詩をつらつら綴ります。お仕事の依頼はakizuki.ryosuke@gmail.comまで

Afterimage of Love

背伸びした季節に消えない星を見た
可愛らしい包み紙不思議ね貴方には似合わない
「君さえいればいい」あの言葉も今はどうして
貴方の温もりなんてもう残っちゃいないだけど

 

なのに貴方の幸せ願いながらまた何かを探してる
誰も振り返らない私も振り返らない
いつだって前を見て歩んできたつもりになってたから
だけど貴方は私の手を握ろうとして

 

ねえ教えていつになれば私は一人になれるの
まぶた閉じて夢に落ちても貴方は私を包むのね
悲しみ憎み叫び怯え寂しさに震える誰かがいても
私は貴方の温もりに溶けていくものだって

 

沢山愛された貴方を独り占めしたくて
背伸びしてたことわがままかな淋しいかな
「宝物は消えない」あの言葉も今はどうして
貴方の痛みもそれで私はただ愛していたのよ

 

だけど貴方のことだけ想いながらまだ何かを求めてる
迷い傷つき傷つけ憧れ涙流しながら
いつだって前を見て歩んできたつもりになってたから
だけど貴方は私の手を握ろうとして

 

ねえ教えて貴方が見た世界は美しかったのでしょうか
息を飲んだ景色忘れて貴方は私の手を放す
一日の終わりに胸をそっと撫で下ろす誰かがいても
私は貴方の温もりに溶けていくものだって

 

背伸びしたまま私は歩いていくわ
肩の力抜いてなんて余計なお世話だわ
貴方が去った世界に美しさなんてないわ
それでもあの星は消えず今も光放って

 

強がりも欲張りも ないものねだりも
そばにいるはずなのにどこか孤独な日々も
いくらだって生きていける気がした
だから私を一人にさせないで